コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 塩害/複合劣化/腐食・防食

塩害Ⅰ

2017年7月12日(水) 10:00 〜 12:15 第1会場 (橘/会議棟2階)

座長:上田隆雄(土木), 小川彰一(建築)

[1112] CaO・2Al2O3を混和した高炉セメントの塩化物イオン固定化特性

宇城将貴1, 森泰一朗1, 保利彰宏1, 盛岡実1 (1.デンカ)

キーワード:portland blast furnace slag cement type B, blast furnace slag powder, CaO・2Al2O3, Friedel's salt, fixed chloride ion, 高炉セメントB種, 高炉スラグ微粉末, CaO・2Al2O3, 固定塩化物イオン:フリーデル氏塩

CaO・2Al2O3を0~9%混和した高炉セメントB種を水和させると,混和率の増加によりハイドロカルマイトの生成量が増加した。生成量の増加に伴い,塩水に浸漬した場合のフリーデル氏塩の生成量,固定塩化物イオン量が増加した。加えて,CaO・2Al2O3の混和率が増加するに従い塩水に浸漬した場合の細孔量の減少が大きくなり,混和率0%の場合と比較して緻密な硬化体が得られることが確認できた。この結果より,CaO・2Al2O3を混和した高炉セメントB種は,フリーデル氏塩の生成による塩化物固定化の化学的な作用に加えて,物理的な空隙構造により塩化物イオン移動抵抗性の向上が期待できる。