コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 凍害

凍害

2017年7月14日(金) 09:30 〜 12:00 第1会場 (橘/会議棟2階)

座長:酒井雄也(土木), 谷口円(建築)

[1128] 収縮低減材料による乾燥収縮ひび割れ低減効果と凍結融解抵抗性

吉田行1, 安中新太郎1 (1.土木研究所 寒地土木研究所)

キーワード:air-void size distribution, drying shrinkage, expansive admixture, freeze-thaw, pore size distribution, shrinkage reducing agent, 乾燥収縮, 凍結融解, 収縮低減剤, 気泡分布, 細孔径分布, 膨張材

乾燥収縮によるひび割れは構造物の耐久性を低下させ,特に積雪寒冷地においては,凍害劣化促進の一要因となる。本研究では,積雪寒冷地におけるコンクリートのひび割れ抑制対策として,収縮低減剤や膨張材を用いたコンクリートのひび割れ抑制効果と凍結融解抵抗性について検討を行った。その結果,いずれもひび割れ抑制対策として有効であり,特に膨張材の適切な使用によるひび割れ抑制効果は高い一方,収縮低減剤を用いた場合,気泡や細孔構造の影響から,凍結融解抵抗性が著しく低下する場合があることや,試験法の違いによっても凍結融解抵抗性の評価が異なる場合があることが明らかとなった。