アルカリシリカ反応Ⅰ

[1137] 収縮補償コンクリートのアルカリシリカ反応とフライアッシュによる抑制効果

菊地弘紀¹, 久保哲司², 鈴木雅博³, 鳥居和之¹ (1.金沢大学 2.北陸電力 3.ピーエス三菱)

キーワード：ASR, dipping method in　saturated sodium chloride solution, polarizing microscope　observation, fly ash, shrinkage compensating concrete, フライアッシュ, 偏光顕微鏡観察, 収縮補償コンクリート, 飽和NaCl溶液浸漬法

高速道路のRC床版の更新工事では，工期短縮と経費削減のために，高耐久プレキャストPC床版が採用されている。一方，プレキャストPC床版の間詰め部や端部には，収縮補償コンクリートが使用されている。そこで本研究では，北陸地方産の反応性骨材を使用した収縮補償コンクリートのASRによる膨張挙動を調べるとともに，フライアッシュの混和によるASR抑制効果とそのメカニズムについて実験的に検討した。その結果，収縮補償コンクリートでは，膨張材によってASRが促進されること，フライアッシュの混和でASRが効果的に抑制されることが明らかとなった。