コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 塩害/複合劣化/腐食・防食

腐食・防食Ⅱ

2017年7月13日(木) 09:30 〜 11:45 第1会場 (橘/会議棟2階)

座長:河合慶有(土木), 一瀬賢一(建築)

[1155] 相対湿度および亜硝酸リチウムが鉄筋腐食に及ぼす影響に関する基礎的研究

李春鶴1, 江良和徳2, 辻幸和3, 郭度連4 (1.宮崎大学 2.極東興和 3.群馬大学・前橋工科大学名誉教授 4.太平洋マテリアル)

キーワード:Change of mass, Corrosion of steel, Durability, Lithium nitrite, Polarization resistance, Potential, Relative humidity, 亜硝酸リチウム, 分極抵抗, 相対湿度, 耐久性, 自然電位, 質量変化, 鉄筋腐食

鉄筋コンクリート構造物において鉄筋腐食問題は非常に重要な問題である。本研究では,地下鉄や地下の密閉空間,あるいは橋台の盛り土側などのコンクリート構造物の鉄筋腐食問題を課題と挙げて,鉄筋腐食と相対湿度との関連を試みた。中性化および塩害を模擬して,不働態被膜を破壊させた供試体を,異なる相対湿度(相対湿度が40%程度,60%程度,80~90%程度)の環境に曝露し,腐食の進行を検討した。また,一部の供試体に対しては,亜硝酸リチウムの腐食抑制効果についても検討を行い,その結果コンクリートの品質によるが,本研究の範囲内では,相対湿度が40%程度の環境では腐食の進行が止まり,相対湿度が80%以上の曝露環境では腐食の進行が早くなっていることが確認できた。