[1254] 海水および珊瑚由来の石灰石骨材を用いた自己充填型コンクリートの諸特性
キーワード:Adiabatic temperature rise, Autogeneous shrinkage, Coral aggregate, Drying shrinkage, Seawater, Thermal expansion coefficient, 乾燥収縮, 断熱温度上昇量, 海水, 熱膨張係数, 珊瑚骨材, 自己収縮
著者らは,海水,未洗浄の海砂および特殊混和剤を使用した自己充填型コンクリートを開発し,これまでその諸特性について報告してきた。本研究では,当該コンクリートを遠隔離島で活用することを想定し,現地で採取される珊瑚由来の石灰石骨材を用いたコンクリートの強度特性,収縮特性および熱特性について実験的検討を行った。その結果,珊瑚由来の石灰石骨材を用いたコンクリートは,普通骨材を用いた場合と同等程度の強度発現性を有し,海水の併用に伴う自己収縮の増加が抑制されること,乾燥収縮によるひび割れの発生するまでの期間が延びること,さらに熱膨張係数が小さくなることなどを明らかにした。