コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » フレッシュコンクリート/施工/特殊コンクリート

施工Ⅱ/特殊コンクリート

2017年7月14日(金) 13:00 〜 15:00 第4会場 (桜2/会議棟2階)

座長:小松怜史(土木), 閑田徹志(建築)

[1254] 海水および珊瑚由来の石灰石骨材を用いた自己充填型コンクリートの諸特性

竹中寛1, 谷口修2, 山路徹3, 清宮理4 (1.東洋建設 2.五洋建設 3.港湾空港技術研究所 4.早稲田大学)

キーワード:Adiabatic temperature rise, Autogeneous shrinkage, Coral aggregate, Drying shrinkage, Seawater, Thermal expansion coefficient, 乾燥収縮, 断熱温度上昇量, 海水, 熱膨張係数, 珊瑚骨材, 自己収縮

著者らは,海水,未洗浄の海砂および特殊混和剤を使用した自己充填型コンクリートを開発し,これまでその諸特性について報告してきた。本研究では,当該コンクリートを遠隔離島で活用することを想定し,現地で採取される珊瑚由来の石灰石骨材を用いたコンクリートの強度特性,収縮特性および熱特性について実験的検討を行った。その結果,珊瑚由来の石灰石骨材を用いたコンクリートは,普通骨材を用いた場合と同等程度の強度発現性を有し,海水の併用に伴う自己収縮の増加が抑制されること,乾燥収縮によるひび割れの発生するまでの期間が延びること,さらに熱膨張係数が小さくなることなどを明らかにした。