コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 補修・補強(材料)/耐久性一般/短繊維補強コンクリート(材料)

補修・補強(材料)Ⅰ

2017年7月12日(水) 10:00 〜 12:00 第5会場 (白橿(しらかし)1/会議棟3階)

座長:国枝稔(土木), 濱幸雄(建築)

[1266] 改良した電極によるシラン系表面含浸材の撥水層厚の推定法

岩瀬裕之 (岐阜工業高等専門学校)

キーワード:Capacitance, Non-destructive, silane, surface impregnated material, thickness of water-repellent layer, シラン, 撥水層厚, 表面含浸材, 静電容量, 非破壊

 電極の中心から各電極板中心までの距離tと電極板面積Sの比S/tが一定の等比共面電極を作製した。この電極を用いて,撥水層を模擬した供試体を測定したところ,電極板中心までの距離tと静電容量Cとには直線関係が得られた。さらに,この直線の傾きの逆数1/aは撥水層厚に関係し切片bは表層付近の含水率と関係することが得られた。シラン系表面含浸材を塗布し,コンクリート中に撥水層を形成させた供試体を測定でも,模擬供試体と同様に回帰直線の傾きの逆数と撥水層厚とには直線関係が得られた。回帰直線の傾きを求めることで,撥水層厚を推定できる可能性を示した。