コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 補修・補強(材料)/耐久性一般/短繊維補強コンクリート(材料)

補修・補強(材料)Ⅲ

2017年7月12日(水) 15:45 〜 18:00 第5会場 (白橿(しらかし)1/会議棟3階)

座長:近藤拓也(土木), 北垣亮馬(建築)

[1283] 上面増厚工法施工後に劣化したRC床版に対する再補修工法の耐疲労性に関する検討

神田利之1, 鈴木真2, 樅山好幸2, 東山浩士3 (1.ケミカル工事 2.西日本高速道路エンジニアリング関西 3.近畿大学)

キーワード:Top surface increase method, Peeling between concrete and overlay SFRC, Residual rate of polished powder, Fatigue load resistance, Binding material, 上面増厚工法, 水平ひび割れ, すり磨き粉の残存率, 耐疲労性, 接着材

上面増厚工法により補修されたRC床版において,既設床版部と増厚床版部との境界層に水平ひび割れが生じ,再劣化した事例が多数報告されている。著者らは,この劣化したRC床版の補修工法として,水平ひび割れ部を洗浄した後,接着材を注入して再一体化を図る工法を開発してきた。本補修工法を実施するにあたり,水平ひび割れ層内の洗浄が不十分な状態のまま接着材を注入する場合も想定される。そこで,すり磨き粉が残存した状態を想定した場合の耐疲労性について検討した結果,疲労試験結果のばらつきや既設床版のコンクリート強度,接着面積率,交通荷重等の影響が疲労寿命の推定に影響することがわかった。