コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 非破壊検査・診断

非破壊検査・診断Ⅰ

2017年7月12日(水) 10:00 〜 12:15 第6会場 (白橿(しらかし)2/会議棟3階)

座長:古賀裕久(土木), 兼松学(建築)

[1288] 電磁波レーダを用いた鉄筋腐食に伴う内部ひび割れの検出に関する基礎的研究

多田祐希1, 三浦泰人2, 中村光2 (1.技建開発 2.名古屋大学)

キーワード:differential extraction, electromagnetic wave radar, internal crack, rebar corrosion, relative permittivity, water content, 内部ひび割れ, 含水状態, 差分抽出, 比誘電率, 鉄筋腐食, 電磁波レーダ

本研究は,コンクリートの比誘電率と異なる物体をコンクリート中に埋設して電磁波レーダによって電磁波伝搬特性を評価した。その結果,コンクリートより大きい比誘電率を有する錆の存在位置を電磁波レーダによって検出可能であることを確認した。この実験結果を基に,鉄筋腐食により生じる内部ひび割れに錆が滲入することを踏まえて,電磁波レーダによって錆の存在を可視化することで,間接的に内部ひび割れの位置情報を取得可能な手法を提案した。さらに,電食試験により生じさせた内部ひび割れ分布と比較することで,本提案手法の妥当性を検証した。