非破壊検査・診断Ⅱ

[1298] 超音波アレイセンサ（横波）を用いたコンクリートの非破壊試験法に関する検証

新井佑一郎¹, 坂本浩之², 三上創史², 牛島栄¹ (1.青木あすなろ建設 2.地球システム科学)

キーワード：longitudinal wave velocity, non-destructive testing method, shear wave velocity, ultrasonic array sensors, ultrasonic tomography, 横波伝搬速度, 縦波伝搬速度, 超音波アレイセンサ, 超音波トモグラフィ, 非破壊試験法

コンクリート構造物を適切に補修し，維持管理するためには，コンクリートの状態をなるべく破壊せずに簡便な方法で調査することが求められる。コンクリート構造物の調査では，一般に超音波や電磁波を用いた内部状態の調査と，衝撃弾性波法やコア採取によるコンクリート強度調査を並行して行うため手間がかかる。本論では，超音波アレイセンサ（横波）を用いて，若材齢コンクリートで製作されたRC模擬試験体内部の配筋や内部空隙の状態検知と同時に，横波伝播速度Vsからコンクリート強度を調査する方法を検証する。また、衝撃弾性波法（表面2点法）を用いた縦波伝搬速度Vpとコンクリート強度の関係，VsとVpの関係を検証する。検証の結果，超音波アレイセンサ（横波）を用いた内部状態の検出精度は良好で、Vs，Vpの関係も理論値とよく対応することを確認した。