[1299] Chemical analysis of concrete using Temperature Programmed Desorption / Thermal Desorption Spectroscopy.
Keywords:alkali silica reaction, Carbonation, salt damage, tds, temperature programmed desorption, thermal desorption spectroscopy, tpd, アルカリシリカ反応, 中性化, 塩害, 昇温脱離法
昇温脱離分析(TPD/TDS)は短時間で多品種の劣化因子の定量が可能であり,セメント系水和物の分析に用いることで,中性化,塩害,アルカリシリカ反応(ASR)の複合劣化の迅速な診断ができる可能性がある。本研究では,そのための基礎的検討として,(1)コンクリート中の相組成を特定するために劣化コンクリートに含まれる成分の純薬およびその炭酸塩等の合成とTPD/TDSでの測定,(2)骨材を含む劣化コンクリートの塩化物量,炭酸カルシウム量のTPD/TDSでの測定と,TG-DTAや電位差滴定法での定量値との比較,(3) ASRの生じたコンクリートをTPD/TDSで測定し独自のスペクトルの抽出を試みた。