コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 非破壊検査・診断

非破壊検査・診断Ⅱ

2017年7月12日(水) 13:15 〜 15:30 第6会場 (白橿(しらかし)2/会議棟3階)

座長:加藤絵万(土木), 田中章夫(建築)

[1299] 昇温脱離装置を用いたコンクリートの化学分析に関する基礎的研究

工藤高弘1, 北垣亮馬1 (1.東京大学)

キーワード:alkali silica reaction, Carbonation, salt damage, tds, temperature programmed desorption, thermal desorption spectroscopy, tpd, アルカリシリカ反応, 中性化, 塩害, 昇温脱離法

昇温脱離分析(TPD/TDS)は短時間で多品種の劣化因子の定量が可能であり,セメント系水和物の分析に用いることで,中性化,塩害,アルカリシリカ反応(ASR)の複合劣化の迅速な診断ができる可能性がある。本研究では,そのための基礎的検討として,(1)コンクリート中の相組成を特定するために劣化コンクリートに含まれる成分の純薬およびその炭酸塩等の合成とTPD/TDSでの測定,(2)骨材を含む劣化コンクリートの塩化物量,炭酸カルシウム量のTPD/TDSでの測定と,TG-DTAや電位差滴定法での定量値との比較,(3) ASRの生じたコンクリートをTPD/TDSで測定し独自のスペクトルの抽出を試みた。