コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 非破壊検査・診断

非破壊検査・診断Ⅲ

2017年7月12日(水) 15:45 〜 18:15 第6会場 (白橿(しらかし)2/会議棟3階)

座長:半井健一郎(土木), 湯浅昇(建築)

[1311] 弾性波の速度構造による火害を受けたコンクリートの劣化評価手法に関する基礎的検討

大野健太郎1, 前田祐輔1, 内田慎哉2, 春畑仁一3 (1.首都大学東京 2.立命館大学 3.日本建築総合試験所)

キーワード:Concrete, Deterioration, Elastic Wave Tomography, Elastic Wave Velocity, Fire-damage, Velocity Structure, コンクリート, 劣化, 弾性波トモグラフィ法, 弾性波速度, 火害, 速度構造

火害を受けたコンクリートの劣化範囲を評価するために,コンクリート表面の温度を110,300,500,700℃の4水準に設定した試験体に対し,衝撃弾性波法を適用した。実験により得られた弾性波速度から,加熱面の面的な劣化程度の違いを弾性波トモグラフィ法により評価し,さらに深さ方向の劣化程度を速度構造に基づいて推定した。その結果,弾性波トモグラフィ結果より加熱温度の上昇に伴い,弾性波速度の低下が視覚的に把握できた。さらに,劣化深さの推定では,加熱温度の上昇に伴い,推定された劣化深さが大きくなり,火害を受けたコンクリートの劣化評価が可能であることが示された。