コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 非破壊検査・診断

非破壊検査・診断Ⅲ

2017年7月12日(水) 15:45 〜 18:15 第6会場 (白橿(しらかし)2/会議棟3階)

座長:半井健一郎(土木), 湯浅昇(建築)

[1314] ドリル削孔粉末を利用したコンクリートの中性化進行予測方法に関する検討

金子泰明1, 江口康平1, 加藤佳孝1, 長塚真美1 (1.東京理科大学)

キーワード:drill drilling, Microfracture inspection, neutralization, pH, ドリル削孔, 中性化, 微破壊検査

本研究では,ドリル削孔粉末を利用して中性化したコンクリート内部のpH分布を測定し,中性化に伴うpHの変化を予測する方法,および粗骨材が測定結果に与える影響について検討した。その結果,本手法で得られるpHに粗骨材量が与える影響は少ないことが示唆され,コンクリートに対しても,削孔粉末を利用して中性化進行を把握できることを確認した。また,中性化によるpH分布の変化をFickの拡散方程式で予測する場合,境界条件を飽和炭酸カルシウム溶液のpHとして設定した結果,長期的な予測では供試体表面付近のpHを過大評価したが,劣化深さは良好に予測できた。