[1314] ドリル削孔粉末を利用したコンクリートの中性化進行予測方法に関する検討
キーワード:drill drilling, Microfracture inspection, neutralization, pH, ドリル削孔, 中性化, 微破壊検査
本研究では,ドリル削孔粉末を利用して中性化したコンクリート内部のpH分布を測定し,中性化に伴うpHの変化を予測する方法,および粗骨材が測定結果に与える影響について検討した。その結果,本手法で得られるpHに粗骨材量が与える影響は少ないことが示唆され,コンクリートに対しても,削孔粉末を利用して中性化進行を把握できることを確認した。また,中性化によるpH分布の変化をFickの拡散方程式で予測する場合,境界条件を飽和炭酸カルシウム溶液のpHとして設定した結果,長期的な予測では供試体表面付近のpHを過大評価したが,劣化深さは良好に予測できた。