コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » ジオポリマー

ジオポリマーⅠ

2017年7月13日(木) 09:30 〜 11:45 第2会場 (萩/会議棟2階)

座長:山本武志(土木), 三島直生(建築)

[1332] 低アルカリ/水比,高ケイ素/アルカリ比のケイ酸アルカリ溶液を使用したジオポリマー硬化体の諸性質

佐藤隆恒1, 上原元樹1, 山﨑淳司2 (1.鉄道総合技術研究所 2.早稲田大学)

キーワード:geopolymer, blust furnace slag, alkali / water, silicon / alkali ratio, pH, chloride ion, ジオポリマー, 高炉スラグ, アルカリ/水比, ケイ素/アルカリ比, pH, 塩化物イオン

アルカリ水酸化物溶液を使用せず,アルカリ源として水ガラスのみを使用して,アルカリ/水比(モル比)が低く,ケイ素/アルカリ比(モル比)が高い配合でジオポリマー(GP)硬化体を作製した。その結果,本配合で加温養生を行ったGP硬化体の圧縮強度が常温養生のそれより高いにも関わらず,塩化物イオンの浸透抵抗性は,むしろ小さくなる等,その養生温度により硬化体の性質が異なることがわかった。これは,29Si固体核磁気共鳴や粉末X線回折の結果から,加温養生を行ったGP硬化体は常温養生のものと比較して,出発物質の高炉スラグの反応量が少なく,フライアッシュの反応量が多かったためと推察された。