[2041] 2016年熊本地震時の観測記録を用いた8層鉄筋コンクリート造平面骨組の地震応答解析
キーワード:Beam-column Connection, Macro Element, Nonlinear Seismic Response Analysis, Reinforced Concrete, マクロエレメント, 柱梁接合部, 鉄筋コンクリート, 非線形地震応答解析
2016年熊本地震のK-NET益城の記録の前震と本震を入力とする無限均等8層鉄筋コンクリート造ラーメンから柱1本を取り出した魚骨形平面試設計骨組6ケースの非線形時刻歴地震応答解析について述べる。柱梁接合部はマクロエレメントでモデル化する。接合部横補強筋量が梁主筋量の60%,かつ柱梁強度比が1.5以上の2ケースは全体崩壊型となり,本震応答値は前震入力時より若干増加したものの,最大層間変形角で3%程度となった。残りのケースでは,前震入力で柱梁接合部が接合部降伏して層崩壊型となり,初期剛性が低下して固有周期が伸び,本震入力では高次モードで共振して最大層間変形角が6%程度にまで増大した。