コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 耐震壁/スラブ

耐震壁Ⅱ/スラブ

2017年7月12日(水) 13:15 〜 15:15 第8会場 (会議室2/展示棟1階)

座長:田村隆弘(土木), 津田和明(建築)

[2054] 鋼繊維補強コンクリートを用いた床版の押抜きせん断耐荷力の評価

阿部忠1, 伊藤清志1, 深川克彦2, 澤野利章1 (1.日本大学 2.ケミカル工事)

キーワード:sfrc slab, running load, tensile strength, shear strength, punching shear load capacity, SFRC床版, 走行荷重, 引張強度, せん断強度, 押抜きせん断耐荷力

本研究は,道路橋床版の耐久性向上を図るためにSFRCで製作した床版供試体を用いて走行荷重実験を行い,耐荷力性能を評価した。その結果,RC床版の耐荷力に対して圧縮強度37.5N/mm2のSFRC床版は1.24倍,圧縮強度53.6N/mm2のSFRC床版は1.44倍に耐荷力が向上した。また,一面せん断試験によるせん断強度および割裂試験による引張強度をRC床版の理論押抜きせん断耐荷力式に適用することで破壊時の約90%の押抜きせん断耐荷力が算定された。よって,SFRC床版の理論押抜きせん断耐荷力の算定には鋼繊維配合による引張強度およびせん断強度を適用することで押抜きせん断耐荷力の評価が可能となる。