コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 維持管理・ライフサイクル/曲げ

維持管理・ライフサイクルⅡ/曲げ

2017年7月12日(水) 13:15 〜 15:15 第9会場 (会議室3/展示棟1階)

座長:幸左賢二(土木), 衣笠秀行(建築)

[2086] 主桁間に補強鋼管を有するPRC桁の曲げ剛性向上効果に関する実験的検討

伊藤隼人1, 小林薫1 (1.東日本旅客鉄道)

キーワード:Resonance, vibration, rigidity improvement, 共振, 振動, 剛性向上

新幹線高架橋のPRC単純T型4主桁において,新幹線走行に伴い,その通過速度によっては共振傾向を示す桁が報告されている。曲げ剛性を向上させ,共振を回避するため,主桁間に補強角型鋼管を配置する構造を考えた。上記構造の縮小模型試験体を製作し,静的曲げ載荷試験を実施した。その結果,無補強の基本試験体に対して,補強鋼管を配置した場合は曲げ剛性が1.39倍,さらに上フランジと補強鋼管の間に応力伝達用鋼材を設けた場合は,1.72倍向上した。この構造を当該のPRC単純T型4主桁に適用し,350×350㎜,t=22㎜の角型鋼管を主桁下面に合わせて配置した場合,共振速度が約38.7km/h向上する可能性がある。