コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 耐震性能評価

耐震性能評価Ⅱ

2017年7月14日(金) 13:00 〜 15:15 第9会場 (会議室3/展示棟1階)

座長:岡本大(土木), 島崎和司(建築)

[2132] 周囲柱による拘束効果の違いが無補強レンガ壁付きRC造架構の地震時挙動及び構造特性に与える影響に関する実験的研究

鳥畑優太1, Alwashali Hamood1, 晉沂雄1, 前田匡樹1 (1.東北大学)

キーワード:compression strut, frame confining influence, rc frame, RC造架構, short column, sliding shear, unreineforced masonry infill, 対角圧縮ストラット, 柱の拘束効果, 滑りせん断, 無補強レンガ壁, 短柱化

無補強レンガ壁付きRC造架構の柱耐力の違いが, 架構全体の耐力・靱性能力及び破壊性状及ぼす影響を検討した。RC造架構の耐力が小さい試験体では, 既往研究による無補強レンガ壁の耐力計算値と実験値に大きな差は見られないが,柱の耐力が大きい試験体では,無補強レンガ壁の耐力実験値が計算値を大きく上回り, 過小評価されている。また, 柱耐力が小さくなると柱のヒンジ位置が変化し可撓長さが短くなり,滑り変形によるレンガとモルタルの摩擦によりエネルギー吸収能力が上昇した。加えて,柱の拘束効果を考慮した場合,レンガ壁の耐力を精度良く評価できることが確認された。