コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 耐震補強/地震被害

耐震補強Ⅰ

2017年7月13日(木) 09:30 〜 11:45 第9会場 (会議室3/展示棟1階)

座長:岡野素之(土木), 坂田弘安(建築)

[2151] 鋼製座屈拘束ダンパー付き単柱式RC柱の正負交番載荷実験

須田郁慧1, 萩原健一2, 塩田啓介2, 秋山充良1 (1.早稲田大学 2.JFEシビル)

キーワード:buckling restrained damper, cyclic loading test, horizontal load and displacement relation, RC column, RC柱, seismic retrofit, 正負交番載荷実験, 水平荷重-水平変位関係, 耐震補強, 鋼製座屈拘束ダンパー

単柱式RC柱を対象として,建築分野で使用されてきた鋼製座屈拘束ダンパーによる地震時保有耐力と塑性変形能の改善を目的とした耐震補強法を提案した。特徴は,柱軸と平行にダンパーを設置し,ダンパーが曲げ,そして既存RC柱がせん断に抵抗することで耐震性能を改善する。正負交番載荷実験により,塑性ヒンジ部を中心とした柱の変形によるダンパーの伸縮で地震エネルギーを効率良く吸収し,提案構造は既存RC柱の荷重-変位関係を大きく改善できること,一方で,ダンパーの設置により既存RC柱に作用するせん断力が増加し,そのせん断耐力の大きさによっては耐震性能の改善効果が小さくなること,などを確認した。