コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 連続繊維補強コンクリート(構造)/せん断・ねじり

連続繊維補強コンクリート(構造)/せん断・ねじり

2017年7月14日(金) 13:00 〜 15:15 第10会場 (会議室4/展示棟1階)

座長:岩下健太郎(土木), 佐藤裕一(建築)

[2190] 中・高弾性型CFS接着補強におけるポリウレア樹脂を用いたRC床版の耐疲労性の評価

永井幸太1, 阿部忠2, 小森篤也3, 小林朗3 (1.ネクスコ東日本エンジニアリング 2.日本大学 3.新日鉄住金マテリアルズ)

キーワード:Continuous fiber sheet, Fatigue durability, Poly-urea soft layer, Tensile rigidity, ポリウレア柔軟層, 引張剛性, 耐疲労性, 連続繊維シート

道路橋RC床版の耐疲労性の向上を図る補強法として,CFS接着補強法が施されている。しかし,CFSの積層数を増加させても押抜きせん断耐荷力や耐疲労性の向上は得られない結果が得られている。そこで本研究では,引張剛性の高い中・高弾性型のCFSを用いて,曲げ引張力に対して伸び率が490%を有するポリウレア樹脂パテ材を用いて柔軟層を設け,CFS補強したRC床版供試体の耐疲労性を検証した。その結果,ポリウレア樹脂パテ材を用いて柔軟層を設け,その後に引張剛性の高いCFSを接着補強した場合でも耐疲労性の大幅な向上が図られた。よって,CFS補強法にはポリウレア樹脂柔軟層は有効な材料である。