コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 既存構造物の調査

既存構造物の調査

2017年7月13日(木) 13:00 〜 15:15 第6会場 (白橿(しらかし)2/会議棟3階)

座長:横関康祐(土木), 谷昌典(建築)

[2204] 寒冷地に位置する高架橋の劣化に関する検討

菅原寛文1, 廣田元嗣1 (1.東日本旅客鉄道)

キーワード:frost damage, compressive strength, modulus of static elasticity, Air content, spacing factor, 凍害, 圧縮強度, 静弾性係数, 空気量, 気泡間隔係数

北海道,東北地方のコンクリート構造物に多く発生している凍害は,微細なひび割れ,スケーリングといった特徴的な劣化症状から,構造物の耐久性,コンクリート片の剥落の危険性を増加させている。鉄道構造物においても橋りょうのスラブ上面,防音壁などで変状が多く,補修の大きな要因となっている。施工時には耐凍害性の観点を持ちAEコンクリートを使用した構造物の中からも,凍害と思われる変状が発生しており,これらの構造物の状態を把握すべく,耐凍害性に対する分析を実施した。結果,劣化が生じている箇所は空気量が小さく,気泡間隔係数が大きいという傾向を確認した。