コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 耐火性

耐火性

2019年7月10日(水) 10:00 〜 12:00 第7会場 (204会議室)

座長:馬場重彰(土木), 都築正則(建築)

[1162] リング拘束供試体を適用したアクリル系ポリマーセメントモルタルの火災時の爆裂性状に関する実験的検討

杉野雄亮1, 谷辺徹1, 六本木日菜子2, 小澤満津雄2 (1.太平洋マテリアル, 2.群馬大学)

キーワード:Fire、Polymer cement mortal、Restrained stress、Ring-restrained mortal、Spalling、Vapor pressure、ポリマーセメントモルタル、リング拘束供試体、拘束応力、火災、爆裂、蒸気圧

コンクリートの爆裂試験方法である,リング拘束供試体法をアクリル系ポリマーセメントモルタル(以下,PCM)に適用し,加熱中の拘束応力と蒸気圧を測定し,加熱後の爆裂規模を評価した。加熱後の爆裂規模を上述の試験法のグレーディング指標に従い評価すると, PCMはポリマー無添加の水準よりもグレードが低下し,既往の研究と同じ傾向を示した。また,爆裂深さ推定も,コンクリートの高温特性値を用いた結果,実際の爆裂深さの経時変化とよく一致した。これらの結果から,リング拘束供試体法は,コンクリートと同様にPCMの爆裂性状を評価できる可能性があることを確認した。