[1193] 非晶質鋼繊維を混入した超高強度コンクリートの爆裂特性
キーワード:amorphous steel fiber、polypropylene fiber、spalling properties、ultra high strength concrete、water vapor pressure、ポリプロピレン繊維、水蒸気圧力、爆裂特性、超高強度コンクリート、非晶質鋼繊維
本研究では,0.3及び0.5vol.%混入率の範囲である非晶質鋼繊維の補強がポリプロピレン繊維を0.15vol.%混入した超高強度コンクリートの爆裂特性に及ぼす影響について検討した。圧縮強度及び非晶質鋼繊維の混入率を変数とし,ISO-834加熱曲線に準じてコンクリート試験体の爆裂特性を評価した。その結果,超高強度コンクリートの爆裂制御には溶融されたポリプロピレン繊維が形成する空隙ネットワークによる水蒸気移動の効果が大きく作用することが分かった。また,0.3vol.%までは非晶質鋼繊維が試験体の爆裂制御に及ぼす影響は少なかったが,0.5vol.%の繊維混入率では水蒸気移動空隙ネットワークの形成が抑制された。