コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 補修・補強(材料)/腐食・防食

補修・補強(材料)Ⅱ

2019年7月10日(水) 13:00 〜 15:30 第6会場 (104・105会議室)

座長:野島昭二(土木), 中島良光(建築)

[1274] 塩害劣化を受けたコンクリートへの亜硝酸リチウム圧入工法の適用性に関する基礎的研究

児島あかり, 櫨原弘貴, 添田政司, 大塚柚人 (福岡大学)

キーワード:chlorideion、ironion、lithiumnitrite、nitriteion、rebarcorrossion、亜硝酸リチウム、塩化物イオン、亜硝酸イオン、鉄イオン、鉄筋腐食

本研究は,塩害劣化を受けたコンクリート構造物に対して亜硝酸リチウムの圧入工法の適用性について検討を行ったものである。この結果,亜硝酸リチウムを鉄筋に供給することで,腐食の程度に関らず,腐食環境が圧入量に従って改善されることが分かった。また,腐食速度を1/10~1/20に抑制できる結果が得られている。ただし,亜硝酸イオンは,Fe2+との反応よって減少するため,Cl-が継続的に供給される様な環境では,長期的な劣化抑制を図るためにNO2-/Cl-(2.0)が望ましいと考えられた。