コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 耐震補強/既存構造物の調査/維持管理・ライフサイクル

維持管理・ライフサイクルⅡ

2019年7月12日(金) 13:00 〜 15:15 第8会場 (206会議室)

座長:長田光司(土木), 向井智久(建築)

[2238] 長期供用された地下コンクリートの圧縮強度と中性化に関する一考察

山口哲司1, 岩波基2 (1.熊谷組, 2.早稲田大学)

キーワード:aged concrete、carbonization speed、estimation of mix proportion、reduced strength、tunnel structures、トンネル構造物、中性化速度係数、強度変化、配合推定、長期材齢コンクリート

都市トンネルは地下鉄が数百km,東京都の下水道においては13000kmの延長を有し,多くの用途のトンネルにおいて10年後には供用延長の約50%が建設後50年を超える。さらに,トンネルの設計耐用期間を100年とする方向に向かっているため地上構造物よりも長期耐久性が強く望まれている。そこで,本研究では,構造物基礎,道路トンネル,地下鉄駅6駅そして暗渠から地下水以下の側壁から試料を採取して圧縮強度と中性化深さを測定し,コンクリートの強度が供用後90年程度までは低下が見られないこと,および,トンネル地山側の中性化は進行しないが,内面側はコンクリート標準示方書の推定式の環境作用の程度を表す係数βeを2.8で算定した中性化速度で進行することを示した。