コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 環境配慮型コンクリート(材料)

環境配慮型コンクリート(材料)1

2023年7月6日(木) 09:00 〜 10:30 第1会場 (国際会議室501)

座長:松元淳一 (土木),中山英明 (建築)

[1175] CO₂排出量削減を実現するセメントコンクリートの開発と評価

鈴木南都1, 小林紀行1, 小林知大1, 西脇智哉1 (1.東北大学)

キーワード:セメントコンクリート、低炭素、産業副産物、環境影響評価、C-A-S-H、cement concrete、low carbon、industrial by-products、eco-mechanical performances assessment

CO₂排出量削減のためセメント使用量を極力削減したコンクリートを開発し,普通コンクリートおよびジオポリマーコンクリートとの比較を行った。具体的には,圧縮強度とCO₂排出量による環境影響の評価を行い,XRDとSEMによる化学分析を行った。その結果,セメントの96 %を産業副産物で置換して得たセメントコンクリートでは,圧縮強度58.4 MPaを確保しつつ,CO₂排出量を普通コンクリートの約12分の1,ジオポリマーコンクリートの約4分の1に削減できることを確認した。加えて,このセメントコンクリートには,通常のC-S-Hに加えてSiがAlに置換されたC-A-S-H水和生成物の2種類が存在することを確認した。