[2040] 鋼板サンドイッチ工法で補強した健全及び損傷RC柱の耐震性能
キーワード:ピロティ建物、損傷RC柱、耐震補強、鋼板サンドイッチ工法、面外方向、Soft-story、damaged RC column、seismic retrofit、steel plate sandwich method、out-of-plane direction
著者らが鋼板サンドイッチ工法を大地震後の損傷既存RC柱の応急兼恒久耐震補強に適用する研究を行っている。本論文は鋼板サンドイッチ工法を用い,健全のRC柱2体と損傷したRC柱2体に対して耐震補強を実施し,載荷実験を行い,その耐震性能を検討した。本研究のパラメーターはRC柱の損傷の有無及び袖壁長さ比βとした。また,RC柱表面から補強鋼板までの距離をtadd=60mmとし,増設袖壁のある面内方向と直交する方向(以降:面外方向と称する)に載荷を行った。その結果,補強試験体の耐力は補強していない基準試験体より1.8~2.2倍大きくなっており,補強した損傷RC柱と健全RC柱の耐震性能がほぼ同等である。