コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 環境配慮型コンクリート(CCU材料)

環境配慮型コンクリート(CCU材料)2

2025年7月17日(木) 10:50 〜 12:20 第2会場 (アイーナ8階 804B)

座長:兼松学(建築),鎌田知久(土木)

[1079] CO₂を固定した模擬スラッジ水を練混ぜ水として用いたセメントペーストの各種物性に関する基礎的検討

新杉匡史1, 桜井邦昭1, 河合研至2 (1.大林組 2.広島大学)

キーワード:スラッジ水、CO2固定、練混ぜ水、圧縮強度

スラッジ水の作製条件がCO2固定率に及ぼす影響や,CO2を固定したスラッジ水を練混ぜ水として用いたセメントペーストの各種物性を基礎的に検討した。その結果,スラッジ濃度が3~15%の範囲では,スラッジ水のCO2固定率は60%程度であること,スラッジ水が作製されてからCO2を注入するまでの時間間隔を3時間以上とすると,スラッジ水のCO2固定率が増加することが明らかになった。また,CO2を固定したスラッジ水を練混ぜ水としたセメントペーストの圧縮強度は,水粉体比の等しい上水道水を用いたセメントペーストと同等ないしはそれ以上となり,炭酸化したスラッジ粒子が強度増加に寄与していると推察された。