付着・定着・継手・接合３/スラブ

[2023] 橋軸方向を支間とするRC床版橋の押抜きせん断耐荷力の評価および押抜きせん断力学モデルの提案

野口博之¹, 阿部忠¹, 重松伸也², 鈴木健¹ (1.日本大学 2.横山産業)

キーワード：P-RC床版、輪荷重走行実験、押抜きせん断耐荷力、押抜きせん断力学モデル

本研究は，床版支間が車両進行方向に平行な3タイプのRC床版（P-RC床版）を用いて輪荷重走行実験を行った。実験値の最大耐荷力はそれぞれ209.5kN，225.5kN，292.3kNであり，破壊状況は押抜きせん断破壊となった。輪荷重走行実験での最大耐荷力および破壊状況を基に，RC床版の押抜きせん断力学モデルおよび押抜きせん断耐荷力式を提案した。提案式による押抜きせん断耐荷力はそれぞれ195.8kN，211.9kN，280.4kNとなり，実験値のそれぞれ93%，94%，96%と近似する結果が得られた。よって，提案する押抜きせん断耐荷力の推定に大きく寄与する。