コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

B. 構造・設計 » 耐震壁/地震被害

耐震壁2/地震被害

2025年7月16日(水) 15:40 〜 17:25 第9会場 (アイーナ5階 501A)

座長:坂下雅信(建築),須田久美子(土木)

[2099] 令和6年能登半島地震で被災した7階建てRC造建物の被害調査報告と解析的検討

島津勝1, 黒木正幸1, 山口謙太郎2, 西野広滋3 (1.大分大学 2.九州大学 3.トーホー)

キーワード:RC造建物、令和6年能登半島地震、被害調査、転倒、有限要素法

本研究では,令和6年能登半島地震で被災した7階建てRC造建物の現地調査の結果を報告し,その中で画像解析による建物サイズ,損傷状況および転倒状況を示した。さらに,建物のプッシュオーバー解析と弾性接触解析,および下部構造の沈下挙動解析から,柱脚固定時と柱脚の浮き上がりを考慮した時の最大層せん断力係数の差,および建物が転倒に至るときの建物沈下量を推定した。また,建物転倒時にフーチングを介して隣地に水平反力が生じること,さらに,基礎沈下時に地盤に円弧上のすべり面が形成されることを明らかにした。