コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

B. 構造・設計 » 耐震壁/地震被害

耐震壁2/地震被害

2025年7月16日(水) 15:40 〜 17:25 第9会場 (アイーナ5階 501A)

座長:坂下雅信(建築),須田久美子(土木)

[2101] 2024年台湾花蓮地震本震で大破したRC建築の被害・解体状況調査

鈴木有美1, 林佳蓁2, 翁樸文2, 楊耀昇3 (1.広島大学 2.National Center for Research on Earthquake Engineering 3.永安土木技師事務所)

キーワード:2024年花蓮地震、被害調査、RC造建物、組積造壁

台湾の花蓮沖で現地時間2024年4月3日午前7時58分に,ML7.1の地震が発生した。著者らは本震発生から3~4日後の4月6日から7日に震源近くの花蓮市周辺で,同8日に台北市内で被害状況の調査を実施した。本論文ではRC建築物に着目し,本震における被害の特徴を整理・報告する。花蓮市内のRC造建物では弱層建物の1階部分の柱や壁で脆性破壊や組積造壁の損傷が多く見受けられた。震源から離れた台北市内の学校建物でも,耐震補強の施されていない建物において構造部材の脆性破壊が確認され,建設当初の粗悪な材料の使用による課題が浮き彫りとなった。