[2135] 降伏後エネルギーG fs の推定に基づく鉄筋正則化アプローチ
キーワード:降伏後エネルギー、正則化、圧縮破壊、座屈、FEM
線材のFEMに基づき座屈破壊を評価するとき,鉄筋の降伏後の剛性を要素寸法に応じて縮尺することが求めらる。この鉄筋正則化アプローチの問題点の1つは,その定式化の過程において降伏後エネルギーGfsを陽に評価できないことである。本論文では,Gfs究明の足掛かりとして,国内外における異形棒鋼の1軸軸引張試験データベースを作成し,降伏強度fyを変数としたGfsの相関性を調べ,その推定式を提案した。妥当性確認のため,要素寸法を変数としたRC壁の検討解析を通じて,①終局変位の平均予測精度が2%以内であること,②応答の変動が10%以内であること,③fyに対するfuの比の評価が重要な因子であることを示した。