第53回(2022年度)日本看護学会学術集会 幕張

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交流集会

交流集会9-2 看護業務効率化先進事例アワード受賞施設に学ぶ業務効率化(多職種連携)
~自施設でできることを見つけよう~

Wed. Nov 9, 2022 2:00 PM - 3:00 PM 第3会場 (201)

座長:任 和子

講師:新井 朋子・五藤 陽子・ 山中 由貴子

[KR9-2-2] 看護補助者の退職者減少を目指した「看護補助者の拡大チーム」の編成と「看護補助者ラダー」の導入

五藤 陽子 (北里大学病院副看護部長)

【抄録】
 我が国では生産年齢人口の減少、働く人のニーズの多様化等の問題に対応するため、2018 年に働き方改革関連法案が可決された。医療界では、2024 年度から医師の働き方改革による時間外労働の上限規制が適用となる。それにより医療界全体での協働のあり方の再構築が求められ、多職種へのタスクシフト・タスクシェアが検討されている。
 医療チームの要となる看護職は患者を「医療」と「生活」の両面から捉え、療養生活を支える専門職である。その専門性を活かすための看護補助者とのタスクシェアは、重要な課題である。日本看護協会は、2019 年に「看護チームにおける看護師・准看護師及び看護補助者の業務のあり方に関するガイドライン及び活用ガイド」を公表した。看護の専門性を活かすために看護補助者との協働は、時代のニーズを反映した看護のあり方であると考える。
 北里大学病院では「患者中心の医療」という理念のもと、開院当初から看護補助者と協働している。その中で「看護補助者の拡大チーム」の編成と「看護補助者ラダー」を導入し、看護補助者の退職者減少に取り組んだ過程と成果について紹介する。