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[AOS15-05] 自律型海洋観測装置(AOV)を用いた海洋観測の現状
キーワード:Wave Glider、海洋観測、プラットフォーム
海上保安庁は、米国Liquid Robotics社が開発したWave Gliderに、GNSSアンテナ、ADCP、気象計、波浪計、CTDを搭載した自律型海洋観測装置(AOV)を用いた海洋観測を2016年に開始した。AOVは5 km四方の海域を航行しながら、海象、気象を1年間以上継続的に観測し、それらのデータはインターネットで速報値として公開されている。AOVは波の上下動を前方への駆動力に変換しており、観測機器等の電力は太陽光パネルにより発電している。本発表では、これらの駆動力及び電力の制約に伴う長期観測継続に関する課題と改善について報告する。また、精密に海図基準面を決定するためのGNSS観測や台風の観測事例等を紹介する。