日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-OS 海洋科学・海洋環境

[A-OS16] 全球・海盆規模海洋観測システムの現状、研究成果と将来展望

2021年6月5日(土) 17:15 〜 18:30 Ch.06

コンビーナ:細田 滋毅(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、増田 周平(海洋研究開発機構)、藤井 陽介(気象庁気象研究所)、藤木 徹一(国立研究開発法人 海洋研究開発機構)

17:15 〜 18:30

[AOS16-P04] GO-SHIP Easy Ocean: 使いやすい全球船舶観測データ

*勝又 勝郎1、Sarah Purkey2、Rebecca Cowley3、Bernadette Sloyan3、Stephen Diggs4、Thomas Moore, II3、Lynne Talley2、James Swift4 (1.海洋研究開発機構、2.スクリプス海洋研究所、3.豪州連邦科学工業研究機構大気海洋、4.スクリプス海洋研究所海洋船舶観測データオフィス)

キーワード:海洋観測データ、船舶観測、全球

海洋観測技術はここ数十年で長足の進歩を遂げた。しかしながら物理・化学・生物に関連するデータを表層から海底まで高精度・高分解能で得るならば船舶観測以外に手はない。全球船舶各層観測プログラム(GO-SHIP)は全球海洋観測システム GOOS の一部として過去の同様のプログラムを引き継いで現在でも各国の船舶観測を調整・振興することを目的とする。このプログラムで得られたデータは 40 年以上にわたり全球の 40 以上の観測線を網羅する。しかも多くの観測線では二度以上の観測がなされている。これらのデータはどちらかというと「生データ」に近くクルーズごとに管理されていたりフォーマットが微妙に異なったりして今一つ使いにくい。そこでこれらのデータを既存のソフトウェアに使いやすい統一されたフォーマットで編集しなおした GO-SHIP Easy Ocean を紹介する。データの編集は誰でも必要に応じてやり直せるようになっており、データ解析・シミュレーションの結果との照合、フロートやブイなどのデータの較正など目的に応じて再編集が可能である。初版は温度・塩分・(あれば)溶存酸素に限られているが、現在栄養塩や炭素などを含んだ版を作成中である。