日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-CG 地球人間圏科学複合領域・一般

[H-CG25] 人間の社会活動と地球惑星科学

2021年6月4日(金) 17:15 〜 18:30 Ch.11

コンビーナ:天野 一男(東京大学空間情報科学研究センター)、小口 高(東京大学空間情報科学研究センター)、山本 佳世子(国立大学法人 電気通信大学)、伊藤 昌毅(東京大学生産技術研究所)

17:15 〜 18:30

[HCG25-P02] 漁港及び沿岸集落の地形的特徴と立地,地質学的特徴の関係性解明

*石井 三重子1、松原 典孝1 (1.兵庫県立大学大学院)

キーワード:漁港、沿岸集落、地質

人々は自然にできた地形を巧みに利用して暮らしている.山陰海岸ジオパークエリアにある沿岸集落も同様に自然の地形を利用していると考え,沿岸集落周辺の地形と集落立地の関係を類型化した.

山陰海岸ジオパークは,丹後半島周辺地域(海岸段丘と侵食の進んだ岩石海岸,一部にリアス海岸)と但馬沿岸地域(リアス海岸),鳥取東部(侵食の進んだ岩石海岸)に分けられる.その中で,リアス海岸とは違い,自然な入り江ができにくい海岸段丘が発達する京丹後市沿岸に着目し,地形形成の要因と漁港として利用した背景を明らかにする.

丹後半島(京丹後市)における漁港が立地している場所の地質と地形を調べた結果,6箇所の漁港で自然にできた湾状の地形を利用しており,そのうち5箇所は岩場が湾状の地形を作っていた.そのうちすべての漁港で,安山岩と堆積岩が見られ,特に岬状に突出している場所に安山岩が分布していることが分かった.