日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI34] 情報地球惑星科学と大量データ処理情報

2021年6月3日(木) 17:15 〜 18:30 Ch.18

コンビーナ:村田 健史(情報通信研究機構)、野々垣 進(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター)、本田 理恵(高知大学自然科学系理工学部門)、深沢 圭一郎(京都大学学術情報メディアセンター)

17:15 〜 18:30

[MGI34-P02] PTZ操作可能な高所カメラにおける画像処理技術との連携インターフェース開発

*村上 雄樹1、村田 健史1、新見 道治2、加賀谷 仁秀3、揚野 峰人3、山本 和憲1、川鍋 友宏4 (1.国立研究開発法人情報通信研究機構、2.九州工業大学、3.株式会社GEOソリューションズ、4.国立研究開発法人理化学研究所)

キーワード:Visual IoT、PTZ操作

スマート社会の実現に向けて大きな流れが生まれている。スマートシティ構想もその一環であり、都市内各所に取り付けられたセンサからデータを集約・処理し、市民へのフィードバックを促すことでより豊かで安全・安心な暮らしに資するものである。Pan・Tilt・Zoom(PTZ)操作可能なカメラを都市内の高所に設置することで(1)都市内の様子を自動でモニタリングし、(2)都市内の異常が検出された場合、(3)異常箇所へカメラをPTZ操作する都市モニタリングシステムの実現が期待される。このシステムにおいて(1)(3)はPTZ操作技術にかかる部分であり、(2)は画像処理技術にかかるものであるが、とりわけ(2)から(3)にかけてはカメラから取得された映像/画像内で検出された異常箇所の情報をもとにPTZ操作する量を求める必要がある。今回著者らは、この(2)から(3)への連携を円滑に進めるためのインターフェースを開発し、実際にPTZカメラ操作を行った結果を報告する。また、PTZ操作量は対象のカメラや、撮像しているズームレベルに依存するものであり、カメラに映り込んだ異常箇所の画素情報から単純に求められるものではない。そのため、カメラ一台一台に対してキャリブレーションを行う必要があるが、都市内各所に取り付けられるカメラ一台一台に対してキャリブレーションを行うことは実用上現実的ではない。そこで著者らは、セルフキャリブレーションを可能とするプログラムも用意し、(2)に代表されるような画像処理技術との連携を容易に行うことができるようなカメラモジュールとしてライブラリ化を進めている。