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[O07-P36] 宇宙線ミューオンを利用した古墳透視プロジェクト
キーワード:ミュオグラフィ、文理融合、宇宙線、ミューオン、考古学、学際
学校周辺に古墳群があり,敷地内にある「東谷(ひがしやつ)古墳」に興味を持った。文献調査から7世紀ごろに作られた横穴式円墳であると分かったが、より詳しい調査をするために内部調査を考えた。しかし,史料価値が高いため破壊調査は難しい。そのため,ミューオグラフィーという対象物内部を非破壊でイメージングする新手法を用いることにした。検出器を独自開発したが,試作段階のためまず校舎内に設置し,ミューオンが検出器内を通過したと思われる時刻のデータを集めた。解析をして検出器の性能を評価した他,宇宙線の天頂角分布の測定や史料の調査も進めている。今後は検出器の改良を進め,古墳に設置して内部構造を三次元再構成したい。