日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] ポスター発表

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[O-07] 高校生ポスター発表

2021年6月6日(日) 13:45 〜 15:15 Ch.27

コンビーナ:原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、道林 克禎(名古屋大学 大学院環境学研究科 地球環境科学専攻 地質・地球生物学講座 岩石鉱物学研究室)、久利 美和(気象庁)、紺屋 恵子(海洋研究開発機構)

13:45 〜 15:15

[O07-P39] 海水の塩分と時間の経過

*橋本 星南1、伊藤 杏1 (1.宮城県利府高等学校)

キーワード:海水塩分、ドローン採水、海水の経年変化

これまで利府高校自然科学部では2018年度より松島湾における各地の海水の塩分の季節変化についてモニタリング調査を行っている。内容は総塩分(%)・Na+/K+/Ca2+の各イオン量(mg/L=ppm)である。
 
 採水場所は外洋に近い宮城県七ヶ浜町、湾口の東塩釜および利府町馬の背、湾奥の松島町双観山および雄島に設定している。外洋に近いほど大きなスケールのイオン量・塩分量の変化を受けている一方、湾内にいくほど陸水の影響や細かい地形の影響を受けていることが分かった。大きな傾向としては蒸発量の多い夏季には総塩分は予想どおり高くなるものの、各イオンで見ると冬季の1月にもNa+イオンのみは高くなることも昨年までの調査で分かった。
 今年度は、細かい地形や沿岸距離の変化がどのように海水塩分の差異をもたらすのか、より詳細に生徒のドローン操作による沖合200m付近までの採水結果を踏まえて地形や生物の影響を考慮して考察する。