[U-13] 日本地球惑星科学連合における学術出版：PEPS誌創刊10周年

[U13-03] 国際研究集会と特集号の企画：名古屋大学宇宙地球環境研究所の取り組み例とEPS誌との連携

★招待講演

*塩川 和夫¹ (1.名古屋大学宇宙地球環境研究所)

キーワード：Progress in Earth and Planetary Science、Earth Planets and Space、特集号

名古屋大学宇宙地球環境研究所（ISEE）は全国共同利用・共同研究拠点として、国際ワークショップを毎年公募し、１件あたり最大200万円の開催経費を支援している。この国際ワークショップは、少人数で絞った研究テーマを1週間で集中的に議論し、その成果を国際誌の特集号やレビュー論文、本として出版することを目的としている（https://cicr.isee.nagoya-u.ac.jp/site1/info/workshop.html）。このISEE国際ワークショップの取り組みからはこれまで、” Ionospheric plasma bubble seeding and development”, “Variability of the Sun and Its Terrestrial Impact – VarSITI – 5-year summary review”という特集号や、“Review of the accomplishments of mid-latitude Super Dual Auroral Radar Network (SuperDARN) HF radars” (Nishitani et al., PEPS, 2019)というレビュー論文がPEPS誌に出版され、広く引用されている。さらに名大ISEEの前身の一つである名古屋大学太陽地球環境研究所と、京都大学生存圏研究所、国立極地研究所、国際組織SCOSTEPが2013年に名古屋大学で開催したCAWSES-II国際シンポジウムでは、PEPS誌のレビュー論文とEarth Planets and Space(EPS)誌の通常論文という２種類の特集号を並行して出版してきた。本講演ではこれらの取り組みを紹介し、地球惑星科学分野の成果を日本から発信するための重要な国際誌としてのPEPS誌とEPS誌の連携も議論する。