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[O11-P17] スマート天体望遠鏡における超新星捜索への挑戦
キーワード:スマート天体望遠鏡、超新星、系外銀河、シースター
アマチュア天文家が天文学研究に貢献している超新星捜索に,スマート天体望遠鏡を活用出来ないかを調べた。そして高校生初の超新星発見に挑戦することになった。
近年登場したスマート天体望遠鏡は,高性能かつ10万円を切る価格で急速に普及した。スマート天体望遠鏡である「SeeStar」は試験撮影で,明るさ15等位まで撮影可能とわかり超新星も捜索可能と考え,系外銀河の撮影を始めた。
観測に使用した機材はZWO社のSeestar S50である。口径50mm,焦点距離250mmの屈折式経緯台方式の天体望遠鏡である。
スマートフォンやタブレットPCに専用アプリを入れて,望遠鏡本体と接続を確立する。その際,スマホのGPSはONにして,三脚の水平出しを行う。アプリを操作し,スマホとSeestarの接続を確立させた後,撮影する系外銀河をアプリ上で検索して選び出し,天体の自動導入を行う。ターゲットの系外銀河が画面中央に導入されたら,そのまま撮影に移行する。撮影時間は10秒ごとに実施して,得られた画像はアプリ上でスタックされて自動的に最適な画像へと仕上がってゆく。
まず,Seestarでおよそ何等くらいまで恒星を実際に撮影できるかを検証した。検証にはおうし座の散開星団M45プレアデスを撮影して確かめた。1.1°×0.7°の範囲内に335個の恒星が写っており,最も暗い恒星で15.20等であった。2017年から2024年9月までの期間で日本人が発見した超新星66個中,見かけの明るさが最大時平均15.3等である。このことからSeestarで超新星を発見することは可能であると考えられる。
撮影した系外銀河と天体シミュレーションソフトのステラナビゲータを用いて系外銀河を含む周辺の星図を比較し,星図に写っていない天体があった場合はその天体の移動の有無を確認する。その天体を時間間隔をあけて再度撮影する。星図に写っていない天体に移動がないことを確認したら,その星をマカリで測光して,明るさを計測してから国立天文台へ報告する。
これまでに観測日数15日で系外銀河を撮影したが,超新星は未発見である。2024年12月17日大野眞一さんにより発見されたきりん座の系外銀河NGC2523に出現した超新星2024aeeeを撮影して,実際にSeestarで超新星を撮影出来るか確かめた。この超新星は発見時の明るさは16.5等とされており,Ⅱ型超新星であることが分かっている。撮影は2025年1月12日に実施した。撮影後,画像をチェックしたらところ,超新星2024aeeeが写っており,マカリで測光を行った。その結果は見かけの明るさ14.47等±1.12等であった。この超新星は発見時,見かけの等級が16.5等であったことから,発見後約一ヶ月で2等ほど増光したことになるが,IAUの報告されたデータではその明るさにはなっていない。Seestarでの撮影露出時間に課題がある可能性がある。今後,最適な撮影時間も検証していきたい。
近年登場したスマート天体望遠鏡は,高性能かつ10万円を切る価格で急速に普及した。スマート天体望遠鏡である「SeeStar」は試験撮影で,明るさ15等位まで撮影可能とわかり超新星も捜索可能と考え,系外銀河の撮影を始めた。
観測に使用した機材はZWO社のSeestar S50である。口径50mm,焦点距離250mmの屈折式経緯台方式の天体望遠鏡である。
スマートフォンやタブレットPCに専用アプリを入れて,望遠鏡本体と接続を確立する。その際,スマホのGPSはONにして,三脚の水平出しを行う。アプリを操作し,スマホとSeestarの接続を確立させた後,撮影する系外銀河をアプリ上で検索して選び出し,天体の自動導入を行う。ターゲットの系外銀河が画面中央に導入されたら,そのまま撮影に移行する。撮影時間は10秒ごとに実施して,得られた画像はアプリ上でスタックされて自動的に最適な画像へと仕上がってゆく。
まず,Seestarでおよそ何等くらいまで恒星を実際に撮影できるかを検証した。検証にはおうし座の散開星団M45プレアデスを撮影して確かめた。1.1°×0.7°の範囲内に335個の恒星が写っており,最も暗い恒星で15.20等であった。2017年から2024年9月までの期間で日本人が発見した超新星66個中,見かけの明るさが最大時平均15.3等である。このことからSeestarで超新星を発見することは可能であると考えられる。
撮影した系外銀河と天体シミュレーションソフトのステラナビゲータを用いて系外銀河を含む周辺の星図を比較し,星図に写っていない天体があった場合はその天体の移動の有無を確認する。その天体を時間間隔をあけて再度撮影する。星図に写っていない天体に移動がないことを確認したら,その星をマカリで測光して,明るさを計測してから国立天文台へ報告する。
これまでに観測日数15日で系外銀河を撮影したが,超新星は未発見である。2024年12月17日大野眞一さんにより発見されたきりん座の系外銀河NGC2523に出現した超新星2024aeeeを撮影して,実際にSeestarで超新星を撮影出来るか確かめた。この超新星は発見時の明るさは16.5等とされており,Ⅱ型超新星であることが分かっている。撮影は2025年1月12日に実施した。撮影後,画像をチェックしたらところ,超新星2024aeeeが写っており,マカリで測光を行った。その結果は見かけの明るさ14.47等±1.12等であった。この超新星は発見時,見かけの等級が16.5等であったことから,発見後約一ヶ月で2等ほど増光したことになるが,IAUの報告されたデータではその明るさにはなっていない。Seestarでの撮影露出時間に課題がある可能性がある。今後,最適な撮影時間も検証していきたい。
