13:45 〜 15:15
[O11-P18] 木星と土星の表面で起こる現象の記録とその考察Ⅱ
キーワード:惑星、大赤斑、南赤道縞、閃光現象
木星ではこの数年,閃光現象が観測されている。私達はそのことに興味を持ち,木星と土星を撮影して閃光現象の検出に挑戦した。また大赤斑や赤道を挟んで存在する2本の縞模様の変化について撮影と分析を行った。
京都大学の観測チームが2021年10月15日,民生品を用いた自動観測で,木星表面に起こった閃光現象を撮影することに成功した。観測に用いた機材は学校の望遠鏡よりも少し大きめの反射望遠鏡なので,先輩達が閃光現象の撮影が出来ると考え,木星・土星を中心に撮影を始めた。自分達は先輩達の研究を引き継ぎ,昨年秋から観測を始めた。
口径200mm,焦点距離2032mmのシュミットカセグレン式反射望遠鏡にCMOSカメラを接続した。赤道儀はタカハシEM200TemmaPC-Jrを使用して惑星を追尾した。CMOSカメラには2倍バローレンズ,紫外線・赤外線カットフィルターを使用して撮影した。
鏡筒に2倍バローレンズを介してカメラを接続し,CMOSカメラはノートPCに接続する。撮影は動画で行い,そのデータはHDDに保存する。パソコン上でソフトSharpCapを起動して撮影する。Exposureで1コマあたりのカメラの露出時間,Gainで画像の解像度を選択しつつ,惑星のピントを合わせる。撮影する動画については,撮影後の画像処理を考慮して,撮影時間35秒・静止画枚数2000枚に調整した。撮影後動画データをAutoStakkert!でスタックを行った。スタック処理後の画像は、RegiStax6を用いてシャープな惑星写真を完成させた。木星の大赤斑の長径や2本の赤道縞の幅計測には,惑星解析ソフトWINJUPOSを用いた。
昨年からこれまでに土星で1万8180フレーム,木星で84万フレームの動画撮影を実施した。撮影した全てのフレームをRegistaxを用いて1フレームごとに確認したが,土星と木星の両方で閃光現象の発見出来なかった。
国立天文台によると3~15年の周期で南赤道縞が消失するとされ,最近の消失は2010年5月初旬であった。月惑星研究会のデータでは,南赤道縞の消失は約8ヶ月継続し,その後約2ヶ月ほどで元にもどっている。2024年12月の観測と2025年1月の観測の比較から,南赤道縞の幅が一部で縮小したがその後元の太さに戻った。南赤道縞の消失については,3つのシナリオを推測している。今後も観測を継続して,どのシナリオで南赤道縞が消失するかを確かめたい。
堀川(2015)や先輩達の研究で,年々大赤斑の長径が縮小傾向にあると報告されている。私達の計測では大赤斑の長径は11.9°で縮小傾向が継続していることが分かった。
木星の観測シーズンがまもなく終了するが,閃光現象の発見,南赤道縞の消失,大赤斑の縮小を中心に観測を継続していきたい。
京都大学の観測チームが2021年10月15日,民生品を用いた自動観測で,木星表面に起こった閃光現象を撮影することに成功した。観測に用いた機材は学校の望遠鏡よりも少し大きめの反射望遠鏡なので,先輩達が閃光現象の撮影が出来ると考え,木星・土星を中心に撮影を始めた。自分達は先輩達の研究を引き継ぎ,昨年秋から観測を始めた。
口径200mm,焦点距離2032mmのシュミットカセグレン式反射望遠鏡にCMOSカメラを接続した。赤道儀はタカハシEM200TemmaPC-Jrを使用して惑星を追尾した。CMOSカメラには2倍バローレンズ,紫外線・赤外線カットフィルターを使用して撮影した。
鏡筒に2倍バローレンズを介してカメラを接続し,CMOSカメラはノートPCに接続する。撮影は動画で行い,そのデータはHDDに保存する。パソコン上でソフトSharpCapを起動して撮影する。Exposureで1コマあたりのカメラの露出時間,Gainで画像の解像度を選択しつつ,惑星のピントを合わせる。撮影する動画については,撮影後の画像処理を考慮して,撮影時間35秒・静止画枚数2000枚に調整した。撮影後動画データをAutoStakkert!でスタックを行った。スタック処理後の画像は、RegiStax6を用いてシャープな惑星写真を完成させた。木星の大赤斑の長径や2本の赤道縞の幅計測には,惑星解析ソフトWINJUPOSを用いた。
昨年からこれまでに土星で1万8180フレーム,木星で84万フレームの動画撮影を実施した。撮影した全てのフレームをRegistaxを用いて1フレームごとに確認したが,土星と木星の両方で閃光現象の発見出来なかった。
国立天文台によると3~15年の周期で南赤道縞が消失するとされ,最近の消失は2010年5月初旬であった。月惑星研究会のデータでは,南赤道縞の消失は約8ヶ月継続し,その後約2ヶ月ほどで元にもどっている。2024年12月の観測と2025年1月の観測の比較から,南赤道縞の幅が一部で縮小したがその後元の太さに戻った。南赤道縞の消失については,3つのシナリオを推測している。今後も観測を継続して,どのシナリオで南赤道縞が消失するかを確かめたい。
堀川(2015)や先輩達の研究で,年々大赤斑の長径が縮小傾向にあると報告されている。私達の計測では大赤斑の長径は11.9°で縮小傾向が継続していることが分かった。
木星の観測シーズンがまもなく終了するが,閃光現象の発見,南赤道縞の消失,大赤斑の縮小を中心に観測を継続していきたい。
