石油学会 第63回年会(第69回研究発表会)

講演情報

受賞講演(学会賞)・特別講演

受賞講演(学会賞)

2021年5月24日(月) 15:00 〜 15:45 A会場 (online-a)

司会:武脇 隆彦(三菱ケミカル(株))

15:00 〜 15:45

[S01] 高分散担持金属・酸化物触媒および金属有機構造体の新規調製法の開拓と石油化学関連プロセスへの応用

○三宅 孝典1 (1. 関西大学 環境都市工学部 エネルギー・環境工学科)

キーワード:MOF, metal oxide catalyst, highly dispersed metal catalyst

無機酸化物担体上への高分子の含浸担持・焼成による、活性炭の性質を有するメソ細孔性担体を調製、キャピラリーチューブ内を反応場とした金属塩の熱分解による、特徴ある金属酸化物の調製、ニッケルやバナジウムの金属イオンをシクロデキストリンやポリオールと共存させた、高分散・高活性な金属あるいは酸化物触媒の調製など、材料の新規な調製方法を創出してきた。また、トルエンのアセトキシル化反応において、液相反応、合金触媒の選択により、工業的に十分な性能を持つ触媒プロセスを開発し、MerlinoiteやRHO型ゼオライトにセシウムやストロンチウムの高いイオン交換性を見出し、金属有機構造体がキシレンを分子ふるい的に分離することを見出した。さらに、還元的酸化反応によるプロピレンオキシドの直接合成を世界に先駆けて見いだすなど、既存の材の高い、新しい機能を開拓してきた。