石油学会 第63回年会(第69回研究発表会)

講演情報

依頼講演

A10-A11 依頼講演

2021年5月25日(火) 14:00 〜 14:50 A会場 (online-a)

司会:窪田 好浩(横浜国立大学)

14:00 〜 14:25

[A10] DXが切り拓くプロセス産業の未来

○豊川 舜1、入倉 基樹2、末定 啓介2、加次 淳一郎2、古市 和也2 (1. 千代田化工建設(株)デジタルトランスフォーメーション本部副本部長、2. 千代田化工建設(株)デジタルトランスフォーメーション本部)

キーワード:AI, process prediction, plant operation

我が国のプロセス産業の未来像の一つに、プラントの自律操業がある。自律操業はプラント操業の最適化や安全・安定化につながるだけでなく、プロセス産業の発展を担ってきたベテランの大量退職や技術伝承の困難さに対する解の一つとなる。

当社はプラントの自律操業は早くても2030年台に実現するであろうとの認識を持っていた。しかし、近年のデジタル技術の急激な進展、当社が進める顧客プラント向けのデジタルソリューションの開発や導入の状況、そしてマーケットの動きから、自律操業の実現は従来予想よりかなり早まるのとの仮説を持つに至った。

当社では、顧客が目指すプラントの自律操業の実現を支援すべく、2019年にデジタルトランスフォーメーション(DX)本部を立ち上げ、前記4点を担うデジタルソリューションを開発し、顧客プラントへの導入を進めてきた。

本稿では、デジタルソリューションの紹介を通じ、プラントの自律操業の可能性の高まりと、乗り越えるべき課題を論じたい。