C01 受賞講演（論文賞）

[C01] フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析による重質油成分のコア構造解析

○寺谷 彰悟¹、片野 恵太²、田中 隆三³、中村 勉⁴、猪股 宏⁵ (1. 日揮ホールディングス(株)、2. (一財)石油エネルギー技術センター、3. 出光興産(株)、4. ENEOS(株)、5. 東北大学大学院)

キーワード：Core structure analysis, heavy oil component, Fourier transform ion cyclotron resonance mass spectrometry

重質留分中に含まれる分子のコア構造をフーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析（FT-ICR MS）により推定する方法を開発した。中東系減圧残油の3環以上芳香族分とアスファルテン分について、FT-ICR MSと衝突誘起解離（CID）法によるフラグメンテーションを組み合わせた分析を実施し、各サンプル中に含まれる分子のコア構造解析を実施した。得られたフラグメントイオンに対してコア構造を推定したところ、それらは既往の研究において提案されているアスファルテン分子モデルのコア構造と類似の構造を示した。