石油学会 第63回年会(第69回研究発表会)

講演情報

研究発表C会場

C02-C05

2021年5月25日(火) 11:00 〜 12:00 C会場 (online-c)

司会:松下 康一(ENEOS(株))

11:00 〜 11:15

[C02] CPP法を用いた多層階層構造触媒によるVGOの接触分解

○松田 直樹1、松浦 真也1,2、Nguyen Hung1、橋本 忠範1、石原 篤1 (1. 三重大学大学院工学研究科、2. 三重県工業研究所)

キーワード:Hierarchical catalyst, Catalytic cracking, Curie point pyrolyzer method

本研究では、酸機能をもつゼオライトによる高い分解能とメソ細孔をもつマトリックスによる拡散が期待できる多層の階層構造触媒を、ゾル-ゲル法を用いて調製した。CPP法を用いて、これらの触媒によるVGO(減圧軽油)の接触分解を行い、触媒の構造および酸性質が転化率および生成物選択性に及ぼす影響を評価した。50wt%のβゼオライトを含む2層構造触媒は高い活性を示し、ゲル骨格補強シリカを含む三層構造触媒では含有ゼオライト量当たりで高い転化率を示し、活性は酸点量だけではなく、細孔の大きさにも関連していることが示唆された。