[1E08-1E11] 機能性材料（１）

[1E10] ジルコニウムアルコキシドの1,4-ブタンジオール中での加熱処理による球状ジルコニア粒子の生成

○岩本 伸司¹、五十嵐 瞳¹、小島 徹也¹、杉山 歩哉¹ (1. 群馬大学)

キーワード：Zirconia, Spherical particles, Solvothermal method

ジルコニウムアルコキシドを1,4-ブタンジオール（1,4-BG）中で加熱するとジルコニアナノ結晶が凝集した多孔質の真球粒子が得られる。本研究ではこのような球状粒子の生成過程の解明を試みた。その結果，270 ℃付近で表面に1,4-BG由来の有機種が結合したジルコニアナノ結晶が生成したのち，300 ℃で1,4-BGからの脱水により水が生じる一方でナノ結晶表面では一部の有機種が脱離して疎水的な表面が形成され，系内でこのような親水性・疎水性の２つの相が生じることで球状粒子が形成されたものと考えられた。