長野大会(第52回石油・石油化学討論会)

講演情報

設備保全

[2D01-2D06] 設備保全(4)

2022年10月28日(金) 09:00 〜 10:30 D会場 (12D会議室)

座長:岡本 悟(ENEOS(株))

09:45 〜 10:00

[2D04] 加熱炉管表面温度計対応変更に係る取り組み検討

○近藤 悠也1 (1. 富士石油株式会社)

キーワード:furnace, thermocouple, tube

減圧残油熱分解装置は原料油(減圧蒸留塔の残渣油)を高温で熱分解して分解ガス、分解留出油およびアスファルトピッチを製造するプロセスである。分解炉では、原料油を加熱炉管内で熱分解温度まで昇温する。昇温工程において加熱管内表面にコークが生成することで、伝熱効率が低下して管の表面温度が上昇する。管表面温度の上昇は、管の高温酸化やクリープ損傷の要因となる。そのため、管の表面温度は加熱炉管の損傷防止に重要な指標であり、高精度の管理が求められる。しかし、既存の表面温度計は輻射熱によって高温に長時間さらされることから、指示不良となる頻度が高く、加熱管の表面温度を管理する上で課題がある。そこで加熱炉管表面温度計の測温部にヒートシールドを設けた温度計の指示値を検討した事例を紹介する。