長野大会(第52回石油・石油化学討論会)

講演情報

石油化学一般

[2F08-2F11] 石油化学一般(1)

2022年10月28日(金) 13:00 〜 14:00 F会場 (13A会議室)

座長:本倉 健(横浜国立大学)

13:15 〜 13:30

[2F09] 種々のゼオライト触媒を用いた水素共存下での直鎖パラフィンの接触分解

○志村 泰充1、西村 京輔1、北川 拓也1、稲垣 怜史1、窪田 好浩1 (1. 横浜国立大学)

キーワード:Zeolite catalyst, Catalytic cracking, Acid strength

YNU-5やZSM-5といった異なる酸強度を有するゼオライト触媒を用いてヘキサンやドデカンをはじめとする直鎖パラフィンの接触分解を行った。その際に水素化・脱水素を進行させるためにPt/SiO2と物理混合したものを触媒とし、水素流通下で反応を行った。 反応温度を200~300℃程度と低温にすることで炭素鎖長の短いヘキサンの時は異性化が優位に進行したのに対して、ドデカンなど炭素鎖長の長いパラフィンでは接触分解が進行することを見出した。このことから、反応温度を従来の接触分解反応よりも下げることでパラフィンの過分解を抑制することができ、長鎖のパラフィンから液体の炭化水素成分を高選択的に得られることが示唆された。