公益社団法人日本補綴歯科学会第133回学術大会 / The 14th Biennial Congress of the Asian Academy of Prosthodontics (AAP)

講演情報

シンポジウム

現地発表+ライブ配信(オンデマンド配信あり)

シンポジウム4
英語論文の執筆・査読,国際学会発表の勘どころ

2024年7月7日(日) 10:40 〜 12:10 第1会場 (幕張メッセ国際会議場 2F コンベンションホール A)

座長:江草 宏(東北大)、中島 純子(東歯大)

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[SY4-1] JPR編集長の視点:ポジティブな査読結果を呼び込む執筆テクニックとは

*江草 宏1 (1. 東北大学大学院歯学研究科分子・再生歯科補綴学分野)

[Abstract]
 2009年に創刊されたJournal of Prosthodontic Research(JPR)は,そのルーツを1935年創刊の日本補綴歯科學會々誌に持つ.本会約90年の歴史が紡いだオフィシャルジャーナルである.2015年にインパクトファクター(IF)を取得した後は世界中から投稿が急増し,真の国際誌として影響力を持つようになった.特に,2016年からIF値は歯学分野のトップ25%(Q1)に定着し,2020年にIFが4.642に達すると,JPRは「アジアの補綴歯科雑誌」から「世界の歯学雑誌」へと成長を遂げた.本会のグローバルプレゼンスを発揮するためにも,今後ますますの発展が期待される.
 一方,成長によって科学界に対する責務がよりグローバルに求められるようになり,本会員とはいえ投稿した論文が以前のように採択されなくなってしまうのは悩ましい.実は,採択される論文には,初回の投稿時からジャーナルが求めているポイントをおさえているという共通点がある.この共通点があるからこそ,エディターは適切なハンドリングができ,査読者から的を射たコメントが得られる.その結果,良質な論文に仕上がっていく.このおさえるべきポイントは英語力というより,むしろ学術領域のトレンドやテクニカルなものである.今,我々に求められているのは,論文執筆や投稿におけるグローバルスタンダードを身に着けることなのかもしれない.本講演では,JPR編集長の立場から,査読に回る英語論文の書き方のポイントや投稿時の留意点などを概説したい.

トピックス
●JPR
● 英語論文の書き方
● 歯科補綴学論文のトレンド